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日蓮正宗法華講 妙霑寺支部のサイトです。

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岡山県岡山市北区津高781番地 妙霑寺内

「立正安国論」を拝して今こそ信心強盛に折伏を

令和二年四月八日 日蓮正宗宗務院

 現在、新型コロナウイルスによる疫病が世界中で流行しています。
 このような疫病は、長い歴史の間には何度か起こり、人々を苦しめてきました。今から約七百五十年前、日蓮大聖人はこうした疫病のみならず、うち続く天変地夭、飢饉などの三災七難が起こる原因を、経証を挙げて明らかにされました。それが『立正安国論』です。
 大聖人は『立正安国論』において、災難の起こる根本原因である邪義邪宗を捨てて、一刻も早く正法に帰依すべきことを説き、まさに一切衆生を救わんとする御本仏のお立場から、一大警鐘を鳴らされたのです。
 御法主日如上人猊下は、『立正安国論』に示された原理について、  
「仏法においては依正不二の原理が説かれ、主体たる正報とその依りどころたる依報とが一体不二の関係にあることを明かされているのであります。よって、正報たる我ら衆生のあらゆる用きが、そのまま依報たる国土世間へ大きく影響を及ぼすのであります。   
『瑞相御書』には、    
「人の眼耳等驚そうすれば天変あり。人の心をうごかせば地動ず」(御書九一九)  
と仰せられ、また、    
「人の悦び多々なれば、天に吉瑞をあらはし、地に帝釈の動きあり。人の悪心盛んなれぱ、天に凶変、地に凶夭出来す」(同九二〇)  
と仰せられているのであります。
 この依正不二の原理は、透徹された仏様の智慧であり、三世十方、すなわち無限の時間と空間を通覧せられて明かされた御本仏の知見であります。したがって、妙法に照らして示されたこの依正不二の大原則を無視して、今日の如き混迷を極める惨状を救い、真の解決を図ることはできないのであります。
 すなわち『立正安国論』の正意に照らせば、正報たる我ら衆生が一切の謗法を捨てて、実乗の一善たる三大秘法の随一、本門の本尊に帰依すれば、その不可思議広大無辺なる妙法の力用によって、我ら衆生の一人ひとりの生命が浄化され、それが個から全体へ、衆生世間に及び、社会を浄化し、やがて依報たる国土世間をも変革し、仏国上と化していくのであります。
 反対に、我ら衆生の生命が悪法によって濁れば、その濁りが国中に充満し、依報たる国土の上に様々な変化を現じ、天変地夭となって現れるのであります。
 これが『立正安国論』に示された原理であり、この原理を体して、真の世界平和と仏国土実現のため、挺身していくのが我ら本宗僧俗の大事な使命であります」
               (三月度広布唱題会の砌・大日蓮四月号四七)
と御指南されております。
 新型コロナウイルスヘの対応で地城ごとに様々な制約はありますが、不断の唱題と折伏を工夫して行い、自らの信行をしっかりと磨き、今こそ強盛な信心を奮い起こし、あらゆる障魔に打ち勝ってまいりましょう。


 
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