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日蓮正宗法華講 妙霑寺支部のサイトです。

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岡山県岡山市北区津高781番地 妙霑寺内

『悩みの日々を抜け今、春』

法高寺支部 M. K. 

(H11.5.1)

 皆さん、こんにちは。北関東地方部第14回総会、まことにおめでとうございます。今日は、これまでの自分の信心と、先日折伏させていただきました体験をお話させていただきます。

 私は昭和42年に、K家の4人姉弟の長女として生まれました。生まれた時には両親が信心をしていましたので、自然に自動的に入信という形でした。家はあまり裕福ではありませんでしたが、「御本尊様のお家はいつもピカピカしているなあ」と子供心に感じていました。

 また、言葉を理解できるようになった頃から、父に「お前たちは、御本尊様に願って、願って生まれてきたんだぞ」と言われながら育ってきました。小学校入学以前は、両親の後ろについて、当然のこととして勤行をしていたのですが、その後、中学校を卒業するまでは、勤行をしたりしなかったり、という具合でした。その頃、末の弟が勤行を覚えたことがきっかけになり、私も含め姉弟全員が、進んで勤行をするようになりました。

 24歳のとき、以前よりやってみたいと思っておりました本山任務の整理班をさせていただくことになりました。登録が済んだときの喜びは、今も忘れることができません。

 2回目の任務のため、総本山に向かう途中のことでした。電車の中で腰が痛くなり、着山した時には、立っているのも辛いくらい痛みが増してきたのです。「これでは任務が無事に務められない」と思いましたが、「何か少しでも御奉公させていただけることがあるのではないか」と思い、心の中で御題目を唱えながら一生懸命がんばりました。

 すると、痛みが少しずつ薄らいでいくのが感じられ、帰る頃にはほとんど消えてしまったのです。私は「これも大御本尊様に御目通りさせていただいたことと、御奉公させていただいたことのおかげだろう」と思いました。

 御奉公で総本山へ行かせていただく度にいろいろな方に縁をし、お話を聞き、今まで知らなかったことをたくさん教えていただきました。その一つは、御奉公の意味です。「人に見られるからがんばるのではなく、どこにいても、常に御本尊様が私たちの姿や振る舞いを見てくださっている」ということです。

 総本山にいるときだけではなく、日頃の朝夕の勤行はもちろん、唱題、支部活動、折伏等の自行化他にわたる信心活動が大切なのではないでしょうか。

 私は常々両親の姿を見て、私も信心を中心とした家庭を築きたいと思っておりました。しかしいつも、楽しくあるべきはずの出会いが、時には身体にまで影響を及ぼすほどの悩みに変わってしまうのです。これは、後から気付いたことですが、その時の自分の信心の現れと、自分の持っている宿業の探さであると、感じております。

 一昨年の年末に、こんなことがありました。勤行中に「お前のように信心の″し″の字もない人間に、願いなど叶えられるわけがないだろう」と、御本尊様がささやかれたような気がしました。それというのも、それまでの私は、結婚願望が強く「今年こそ結婚させていただきたい」と、強くお願いしていたのです。それまで、自分なりに信心をやっていたつもりでしたが、自分のことばかり願って、周りの人の幸せを願っていなかったことに気付かされたのです。それ以来、自分のことは一切願わなくなりました。

 昨年の11月に柳沢委員長さんより、「折伏の達成していない支部、地方部は5時間10時間の唱題をしてでも達成していきなさい」という内容の通達が出されました。

 そのお話を、私は3回耳にすることができ、3度目のとき永井地方部長さんより、「青年のうちに、10時間唱題の経験をしていくことによって、仏様の境界の一分につながっていく」とのお話を伺いました。そのとき、「仏様の境界とは、どんなものだろう。見てみたいなあ」と思い、12月に入って早速、実践することにしました。

 しかし、始めたとたんに電話が鳴ったり、買い物を頼まれたり、いろいろな魔が入ってきました。その度に「早く御本尊様の前に座りたい」という気持ちが、強く湧き上がってくるのです。そして、一緒に買い物に行った母には、「早く帰りたい」とせがみました。

 以前、弟が大病を患ったとき、治るまでの期間、8時間の唱題を実践して乗り越えた体験を持つ母は、私の気持ちを察してくれ、必要な物だけを買うと、急いで帰ることに同意してくれました。その後、夜12時を少し過ぎてしまいましたが、なんとか達成することができたのです。

 そして10日ほど後にもう1度、10時間の唱題をさせていただき、非常に貴重な体験となりました。次の日の勤行中のことです。「10時間唱題も大切だが、1日1時間の唱題を持続するのも同じように大切なのではないか」と、御本尊様に教えられた気がしました。

 「そうだなあ、持続していくのも大切だなあ」と感じていた矢先、整理班責任者のAさんからも、持続していくことの大切さを聞き、整理班のメンバーで今年の1月1日より、1日1時間のリレー唱題をすることになり、そのおかげで、今まで以上に唱題できるようになりました。

 3月に入り、Sさんと出会い、不思議な縁を感じていました。Sさんは、鍼・灸・マッサージの先生です。2年半前に治療していただいたときに、私が日蓮正宗の信仰をしていることをお話してあり、最近また話をする機会がありました。

 その時にSさんが自律神経失調症で、目と耳に若干の不安があるということを知り、また充実した人生を送りたいということを聞き、ぜひこの方を折伏させていただきたいと思い、Sさんのために唱題をさせていただきました。それと同時に、信心の話をしていくと、Sさんはとても興味を持ってくれました。

 その後、私の家族に会ってもらうことになり、家の御本尊様の前に座って、みんなと一緒にお題目を三唱いたしました。その姿を両親が見て「この人だったら、娘を任せても大丈夫」と思ったらしく、父は、今まで話したこともない話をしはじめたのです。

 父が入信当時職場の人に理解されず、勤行ができる環境を求めて11回も職場を変えたことや、仕事中の事故で「一生使えない」と診断された手が元通りに回復したことなどです。

 そして3月17日、入信を決意したSさんは法高寺において、無事に御授戒を受けることができました。次の日より、一緒に勤行をしたのですが、ペースはゆっくりだったものの、Sさんは、お経がすらすら読めてしまったのです。私は、大変驚いてしまいました。

 その5日後に、下妻第二地区の座談会に参加し、帰りに私の家に寄ってもらい家族と勤行をしたところ、普通の早さでのお経についてこられたSさんを見て、家族全員驚いてしまいました。きっと、過去世において正法に縁していたのだろうと思います。

 また、奉安堂の御供養のことなどでも、出陣式の委員長さんのお話を、一緒に大白法で読んだところ「それじゃ早速ペットボトルを用意しようね」と、とても素直に受け止めてくれました。

 3月31日には、総本山に見学に行きました。行くときはものすごい雨が降っていたのですが、着く頃にはすっかり上がり、快晴になりました。これも、Sさんの素直な信心が、大御本尊様に通じたのではないかと思いました。

 御開扉のない日でしたが、御塔婆供養をさせていただき、六壷の夕の勤行にも参加できました。太鼓の音や、お小僧さんたちのお経の声に大変感激し、また、御焼香の仕方もゆっくり覚えていただくことができました。とても充実した、有り難い1日を過ごすことができました。4月に入り、お寺の行事にも、きちんと参加されています。

 そして昨日、法高寺御住職・東羅御尊師により、Sさんのお宅に御本尊様を御安置させていただくことができました。今回の折伏により、私自身に大きな変化がありました。それは御本尊様への確信が、より深まったということです。

 今まで大きな体験もなく、両親の信心に守られて、支部、地方部、整理班等の御奉公を通し、縁をしてきた方々に、いろいろ教えていただきながら、自分なりの信心をしてきました。そして、その都度悩みが発生していたわけですが、その原因は、相手ではなく自分にあり、それらすべて、御本尊様の御計らいで縁しているのだと思いました。

 また、真剣に御題目を唱えられたおかげで「自分の見る目というものが境界によって変わる」ということを教えていただきました。

 今、私は、自分でも不思議に思うほど、愚痴を口にすることがなくなりました。毎日が楽しくて楽しくて、仕方がありません。

『妙一尼御前御消息』に、
「法華経を信ずる人は冬のごとし、冬は必ず春となる」(御書831)とあります。

 父が大好きで、私にも教えてくれた御金言です。また有り難いことに、Sさんとの経緯を、地元の友達に報告する際に、信心のこと抜きでは語れず、今まで信心の話をしたことのない友達にも下種している自分がいるのです。今まで縁したすべての方に幸せになってほしいと思うようになり、毎日御祈念、下種させていただいております。

 思えば、父が御本尊様を御下付いただいてから確信が深まった年が8年目。我が家に常住板御本尊様をお迎えし、同じ年に私が整理班をさせていただくようになってから今年で8年、一段と確信が深まった年となりました。全く不思議なことだと感じております。

 これからも、平成14年・法華講三十万総登山に向かって、御報恩のためできるだけ多くの方にこの体験を聞いてもらい、どこまでも御本尊様を信じきる両親の姿を見習い、御題目を唱えきって「1年に一人が一人以上の折伏を」を実践し、御法主上人猊下のお心に適うよう、素直で正直な信心で皆様と共に精進してまいりたいと思います。

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