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日蓮正宗法華講 妙霑寺支部のサイトです。

TEL 086-255-1155

岡山県岡山市北区津高781番地 妙霑寺内

『100世帯の誓願完遂に向って』

久修寺支部 C. H. 

(H11.6.16)

 入信30年目に、縁あって久修寺様にお世話になることになり、早いもので4年が過ぎようとしています。

 お寺までは高速道路を使って1時間半くらいかかります。私の運転では心配だと、主人が有給休暇をとって御講に参詣しています。今までは仕事が忙しくて御講になかなか参加できませんでしたが、仕事場が変わったので、2人でお寺に行けるようになりました。

 他の方も乗せて行くので、車中が座談会場となり、楽しく信心について話し合っています。発心させていただくために御講に参詣しているのですが、一番悩んだのは折伏した人のことです。信心を30年続けている私でも遠く感じていることがあるのに、果たして新入信者がお寺へ行けるだろうかと、悩んだこともありました。

 私は地涌六万大総会の年(※平成6年)に折伏100世帯の誓願を立てました。しかし、そのお約束を果たすことができなくなるような気がしていました。そこで、お寺まで一緒に行ってくれる眷属に会わせてくださいと御本尊様に祈りました。一週間もしないうちに、主人の友達の紹介でCさんがお客さんとして初めて来てくれました。その時、私はこの人を折伏しようと思い、翌日尋ね、さっそく折伏いたしました。

 Cさんはその日のうちに入信を決意され、間もなく御本尊様を御下付いただくことができました。

 次に折伏したIさんは、私の仕事場でパートとして15年間働いています。あまりに毎日お会いしているので、信心の話がとても言い出しにくかったのですが、思い切って折伏をすると、まるで待っていたかのように御受戒を受けました。

 また福井県のTさんも友人の知り合いですが、口の中に腫れ物ができて5日間も苦しんでいたので、私の家に呼んで折伏をしました。そのときTさんは、バッグの中に禅宗の数珠と経本を持っていました。その日のうちに謗法払いをし、一週間後に御受戒を受けることができました。Tさんと長浜ドームでたった1日だけ一緒に仕事をしただけのご縁でした。

 続いて入信したSさんは、私の長男がお付き合いをしている人です。横浜から遊びに来たときのこと、たまたま私と2人きりになったとき、Sさんは自分の悩みを話してきました。

 彼女は「私はいつも夢に私と同じ顔をした友達が出てくるんです。小さいころからの友達なのです。実は私は双子でもう1人は死産でした。誰からも聞いていないけど、私はなぜかわかったのです。母に話すとびっくりして私のことを変な子と言います」と話すので、私は「なんとなく判るような気がする。塔婆供養をしてあげなさい」と話し、次の日がお盆だったので塔婆を建て、素直に入信し、昨年2月に2人は結婚しました。長男の嫁が信心をすることができて、最高の幸せです。何よりの功徳だと心から感謝しております。

 その後、Kさん、Tさん、Hさんを折伏できました。一人ひとりの折伏に大きな体験がありますが、中でもHさんは、易経の勉強をしていて姓名判断ができる人でした。Hさんはご主人が亡くなって3年経つこと、ご主人のご両親と折り合いが悪くなっていることで悩んでいたのです。

 手相・姓名判断は、占うことはできても宿業転換はできないし、その人自身を救うのはこの信心以外にないと話し、以前、姑と折り合いが悪く悩んでいた私自身の体験を話しました。

 全くの他人が親子として暮らすのですから、問題が起きて当り前です。私もあまりに辛く、2・3度家を出ようと思ったことがありましたが、子供を置いて行くことの辛さに、御本尊様の前で身を切られる思いで唱題をしました。限界まできたとき、心の中で叫んでいたのは、「お母さん、助けて、私はどうしたらいいの」という言葉でした。

 私はその時、自分の本当の気持ちを知り、びっくりしました。なぜならば母は私が中3のとき、私たち家族を置いて再婚し、私は兄の許で育てられたのです。父が他界して9年目のことです。さらにその9年後、母は62歳で他界しました。

 それから、どんな理由があっても子供を捨てた母を許せずにいた私でした。母のために塔婆1本建てたことはありませんでした。竹内御住職に「あなたは信心がありません。親の塔婆を建てないなんて。親不幸の者は横死する」と言われても建てなかった私でした。

 この、母に助けを求めた体験を通して、入信21年目で初めて母の御塔婆を建てることができました。私が家を出るのを思いとどまらせてくれたのは、私が受けた辛さを子供たちに味あわすことはできないとの思いでした。

 塔婆を建てた日の夜中、唱題をしていると何か暖かい物に包まれ、涙が止めどなく流れ、唱題が声になりませんでした。その感覚はちょうど自分が赤ちゃんのときにお乳を飲んでいるような温かい感覚でしした。

 私は母が、喜んでいるような気がしました。この体験の後、不思議なことに突然姑が本当の母のように優しく感じられるようになりました。店にいても、誰が見ても本当の親子と思われるようになりました。

 この体験を通しHさんに塔婆供養の大切さと、親孝行の大切さを訴えました。その結果、Hさんは翌日御受戒を受けることができました。「こんな大事な話なら、知り合った半年前に教えてくれていたら、こんなに苦しまなかったのに」と言い、さらに「私もこの信心を誰かにでも話してあげたい」と言って、御受戒を受けた後、すぐに「自分だけでなく、もっと悩んでいるYさんを救ってほしい」と言われました。

 次の日に約束をし、Yさん宅へ折伏に行ったところ、いつも悩んでいたHさんが絶対に幸せになれるよと言い切ったのです。今までにないHさんを見てYさんも、「自分も幸せになりたい」と3日後、御受戒を受けることができました。  

 その後、Hさんの「入信してから3・4日、歯の治療をしている反対の歯が痛くて眠れない。正しい信心をしたのになぜだろう」との電話に、謗法払いをしていないことに気付き、Hさんの家に走りました。長い付き合いの占いの先生からもらった、祈祷した塩や他の物も、半信半疑ながら大きなゴミ袋2袋の謗法払いをしたところ、その日Hさんはゆっくり眠れたそうです。

 その体験をEさんに話し、謗法の恐ろしさを訴えました。EさんもHさんと同じことをしていたので、すぐ謗法払いをして御受戒を受けることができました。その3カ月後の本年1月にはEさんがご長男を救うことができました。

 また、信仰は嫌いと言っていた私の友人が、大きな悩みを抱えた時、私は唱題をするように話しをしました。その人は東の方を向き、1日30分の唱題を続けておりました。先日その方から電話があり、折伏をしました。唱題のおかげで私の言葉が通じ「私もお寺に連れて行って」と入信決意され御受戒を受ける約束をしました。

 1週間前には、Cさんが海外信徒登山会のビデオを見て感激し、娘さんに入信決意をさせることができました。

 5日前には、Hさんの変わった姿に触れ、富山からわざわざ仏法の話を聞きたいとHさんの友人が来てくれました。折伏をし、内得信仰を勧めました。本人もしばらく題目を唱えてみると行って帰っていきました。

 Hさんは入信して半年、悩んでいたことが嘘のように、大きく境涯が変わり、今は、「主人のやり残した親孝行を、私がさせていただく」と毎日生き生きとがんばっています。このように、折伏した人が幸せになっていく姿を見ることは、最高の喜びです。

 振り返ってみると、私が誰かを折伏するときは御住職様に下種先を祈っていただき、相手の家の塔婆供養をお願いします。そして実際に折伏するときは、同志の方々が唱題していてくれます。その題目の力によって、私はスムーズに仏法の話ができるのです。今この時に信心ができる喜びを心から感じ、身の福徳を感謝しつつ、30万総登山までさらに1人でも多くの方を救いたいと決意しております。

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