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日蓮正宗法華講 妙霑寺支部のサイトです。

TEL 086-255-1155

岡山県岡山市北区津高781番地 妙霑寺内

『御住職のもと、唱題行で誓願達成』

妙道寺支部 M. O.  

(H11.7.1)

 私は、妙道寺支部のM. O,でございます。平成10年の妙道寺支部折伏目標達成までの、妙道寺支部講員の折伏奮戦記と、我家の折伏体験を、お話しさせていただきます。

 平成10年の1月から3月までは、客殿新築慶祝記念大法要・10万総登山に、支部挙げて参加者を募る家庭訪問をしていましたので、折伏成果は、低調の感が否めませんでした。しかし我家では、年の初めに3月の客殿新築落慶大法要までには、必ず1世帯の折伏をやるのだという決意がありました。夫婦で夜話すことといえば、誰を折伏しようかということばかり、そんな会話が1月末まで続きました。

 ある日、次男が学校から帰るなり、「M君は、かわいそうなんだよ。学校で倒れてから、もうずっと学校を休んだままなんだ。母さん、M君に御本尊様の話しをすれば。折伏だよね」と言いました。

 中学3年生の息子の言葉に、私達夫婦ははっとしました。息子から、M君の家を教えてもらい、病気の状態、家庭のことなど聞きました。息子は、以前からM君の家に出入りをしていたので、すぐに状況が判りました。

 数日後、御住職・高橋粛道御尊師に家内が御相談したところ、「すぐに折伏してきなさい。そんな無慈悲なことで、どうするのですか」と、厳しく御指導くださいました。

 家内は意を決してM君宅へ出かけ、M君の病気についてお母さんの話を聞いているうちに、何とか折伏しようと「一度、私たち家族が、いつも御相談している高橋御住職様から信心のお話を聞いてみませんか」とお話したところ、「行ってみる」とのお返事でした。家内は、それでは今からでもと、M君とお母さんを車に乗せ、妙道寺事務所までお連れしたのです。

 M君のお母さんは、御住職の折伏によって、「病気のことを考えたとき、医者も今は信頼できない。いくらいろいろな薬を使っても、だめ。この信心にかけてみる」と決意され、その場で入信されました。その日の夜、御本尊様を御下付いただき、夫婦で御本尊様を御安置することができました。

 また、3月の総本山大石寺の客殿新築慶祝記念大法要には、M君親子をお連れして参詣させていただくことが叶いました。あとで判ったことですが、M君のおじい様は、私が現在の仕事を始めた頃、仕事のイロハを教えてくださった方でした。折伏し正法に巡り値うためのお手伝いが叶うという深い縁と、御本尊様の御仏智を感ぜずにはおられません。

 また、今日までM君とお母さんは、毎月の御報恩御講など寺院の行事には、欠かさず参詣されています。今では「この信心をすれば、心が豊かになる」と、ご自分のご両親を折伏されています。

 さて、支部の折伏活動の話になりますが、1月から3月、4月と登山の啓蒙に追われ、5月は中だるみの状態が続きました。6月、7月は、夏期講習会に追われ、なかなか支部折伏目標70世帯達成の先が見えなくなりました。

 そんな時、御住職から緊急の指導会がありました。「平成8年・9年と年間折伏目標60世帯を達成はされたが、今年の70世帯ができなければ、明日の妙道寺支部はない。幹部である皆さんが、やる気を出して行動しなければ折伏の成果も人材育成もできない。やる気のない人は、今すぐこの場から出ていってもらいたい。やる気のある人だけで、今年の折伏目標を必ずやり切るんだ」と厳しい御指導をいただき、支部幹部全員やっと目が覚めました。

 9月は少しがんばり8世帯の折伏が成就しました。しかし、累計では47世帯。目標の70世帯には、あと23世帯もあります。10月の御会式までに目標完遂をと意気込んできましたが、なかなか結果の出ない日々が続きました。

 そんなある日、折伏協議会のあと、「あと残りをやれるかやれないかは、すべて長の一念ですよ」と御住職から、帰り際に言われた一言で、なんともやるせない気持ちのまま家にたどり着きました。

 そんな私の顔を見るなり家内から、またまたキツイ一言が浴びせられました。「お父さん、折伏推進部長が自分でやらなければ、誰も折伏なんてやらないよ。今年、もし折伏目標が達成できなければ、役職はお返しするのね。」何を言われても返す言葉はありませんでした。

 その日、私は心から深く反省し、御本尊様にお詫びしました。年の初めに、1日1時間、必ず御本尊様の前に座り唱題すると誓って、唱題はしていたものの、心から御本尊様の仏力・法力を信じる素直な心で唱題できていない自分を深く反省しました。

 10月に入って新しい、私と同年輩の若い講頭が誕生したことや、緊急の幹事会・地区長会・各部部長会などの会合のあと、支部内に変化が現れ、それを伝え聞いた講員さんの中から、1人、2人と折伏祈願のため、早朝勤行会・昼の唱題会・夜の勤行唱題会へと、参加する人が増えはじめました。

 親の病気入院がきっかけで入信し内得信仰をしていた壮年は、親族の協力により5ヶ月程毎日一緒に夜の勤行・唱題に参加してきた結果、奥さんの反対を堂々と押し切って御本尊様を御下付願いました。

 また、お寺に行きたくても、手のかかる老人を看ているため、お寺の唱題会に参詣できないご夫婦が、お寺の勤行の時間に合わせ、朝の7時と夜の7時に自宅で唱題を実践するという姿も出てきたのです。

 その結果、“今しかやる時はない”と心に決めた人たちから、折伏成就の喜びの声が上がりはじめ、10月、11月の2ヶ月で10世帯の折伏が達成できたのです。

 9月の中頃には、「3年間折伏目標完遂してきた妙道寺も、今年は、今のやり方では、絶対無理だ」と言う人もいました。「そんな声を、出させてはいけない。石にかじりついても、絶対目標は達成させる」という気持ちが日に日に強くなっていきました。

 10月のある日、私は父親の呼び出しで実家に出かけました。実家の外でお客さんと話をしていると、いつもなら何も言わずに通り過ぎる近くの学会員のご婦人が、その日は立ち止まって私たちのほうを見ているのです。「こんにちは」と声を掛けると、そのご婦人は「マーチャンかね」と私に話しかけてきました。昔話をしていると、「マーチャンの母さんがいたとき、母さんに頼んで自分の連れ合いの御塔婆供養をしてもらっていたが、今はやれない。どうすればいいか」と言ってきたのです。

 これは、御本尊様のお計らいとしか考えられないことでした。支部の中が折伏唱題会の渦で動き出しつつあることの現証と確信しました。そのご婦人とは、11月の御報恩御講に、一緒にお寺へ行く約束をして別れました。そして11月の御報恩御講のあと、御住職のお許しを得て勧誡式をしていただきました。

 11月は、5世帯の折伏を達成し、残り13世帯となりましたが、今まで妙道寺支部として月に10世帯以上の折伏ができたことはありませんでした。誰も口には出しませんが“今年は、やっぱり無理かな”という空気になったとき、M婦人部長が「残りは絶対やる。Oさん、折伏ができるまでは、師走の家のことも、お正月も来ない。絶対やるからね」と言い、年末恒例のもちつき大会も中止となりました。

 9月の御住職からの幹部指導会以後毎日、お寺へ来て唱題し、家庭訪問・折伏に、明け暮れていた婦人部長にとって、このままで1年を終わることが、妙道寺支部にとって何を意味するか、肌身で感じておられたと思います。

 12月からは、御住職の導師のもと6時間唱題を始め、みんなで、必死に折伏成就の御祈念をいたしました。すると、今まで唱題会に参加していた人の中から一人・二人・三人と折伏の成果が出はじめ、それに触発されて目覚め、折伏に取り組むという姿が出てきました。

 妙道寺支部には、地区が11ありますが、12月20日には、M婦人部長の担当する第11地区が、累計で13世帯という、支部最高の成果で、それに皆引っ張られる形で全地区が成果を出し、支部目標の折伏70世帯まで、残り1世帯というところまで来ていました。

 平成10年も残りあと10日となって、師走の冷たい風の吹く中、寒い雪の舞う中、信心篤き同志が、あと1世帯、1世帯の思いを持って、最後まで折伏に歩きました。

 私も家内と、「今日は1世帯あげるまで、粘りに粘る」と心に決め、2時間、5時間と唱題し、今まで折伏、下種した先を一軒ずつ回りました。そして、12月28日、最後の一軒で勧誡式を受けるという約束を取り付けて、お寺へ帰ったところ、M婦人部長が「Oさん、午前中に1世帯勧誡式できましたよ。平成10年度妙道寺支部折伏誓願目標70世帯を完遂しました」と、目を潤ませて教えてくださいました。

 70世帯完遂の報せは直ちに役員に流され、電話口で聞いた役員は、みんな泣き出しました。ついにやり抜いたのです。

 これも、御住職のもと講頭を先頭に一致団結し、全講員の篤き祈りと、必ずやり抜くという決意があってできたのです。その内訳は、折伏41世帯、分世帯7、学会員の折伏23世帯であります。

 「行学の二道をはげみ候べし。行学た(絶)へなば仏法はあるべからず。我もいたし人をも教化候へ。行学は信心よりをこるべく候。力あらば一文一句なりともかたらせ給ふべし」(御書 668ページ)

 私たち妙道寺支部法華講員は、この度の体験を宝とし、御法主日顕上人猊下の、「1年に一人が一人の折伏を」との御命題を心に刻みつけ、平成14年・宗旨建立750年の30万総登山の大佳節に向かって、異体同心の姿で団結し、身口意の三業の具わった唱題を根本としてまいります。

 そして本年「出陣の年」の残る日々、全講員の皆様と共に、御住職の御指導を受けきって、闘ってまいります。

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