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日蓮正宗法華講 妙霑寺支部のサイトです。

TEL 086-255-1155

岡山県岡山市北区津高781番地 妙霑寺内

『一家和楽の信心で折伏を推進』

長妙寺支部 E. Y. 

(H13.4.1)

 私は、平成元年に妹の勧めにより入信しましたが、自分から御本尊様に向かうことができませんでした。創価学会の人たちは池田大作のことを「すばらしい人よ」と言いますが、私には心打たれるものがありませんでした。

 そして、自然と勤行・唱題をしなくなったとき、学会問題が浮上し、私は正邪が判らず御本尊様から疎遠になりました。その後、平成9年に、法華講員の方の勧めで勧誡をお受けし、さらに昨年2月には妹が勧誡をお受けすることができ、2人で御本尊様に向かえるようになりました。

 家族の理解がなかったので、押し入れの中に御本尊様を御安置させていただき、毎日、勤行・唱題に、そして長妙寺での3000遍唱題行へ参加するようになりました。

 それから、私の身の周りに思いがけないことが起こりました。夫が「大事な御本尊様を、そんな所に置くと罰が当たる」と言ってくれました。夫の口からこんな言葉が出てきたことが信じられませんでした。私はこのとき初めて、御本尊様のお力だと思い、それからというものは堂々と勤行ができ、晴れ晴れとお寺に参詣でき、真剣に教学も学び、講中の皆さんと一緒に御題目を唱えられます。

 そうしているうちに、私は家族皆にこの御題目を唱えて欲しいと思うようになり、日々唱題も大きな声へと変わっていきました。

 まず、子供たちに御授戒をという思いで、毎日御祈念しながら唱題しました。そして、はじめは意味もわからないまま入信した子供たちも、少しずつ勤行・唱題ができるようになり、長妙寺での『少年部御講』等に参加させていただくようになって、生活の上においても少しずつ変わっていきました。夫や父が「お寺に行くようになって、他人のことを思える子になったね」と言ってくれました。  

 その後、妹と2人で折伏していました母と姉も御授戒をお受けでき、姉にいたっては、御本尊御下付もしていただき、唱題のすばらしさを身をもって体験することができました。

 姉は、嫁という立場なので思い切った信心活動ができませんが、勤行・唱題をしていくうちに、御本尊様を信じ、確信を持てるようになったと言ってくれています。

 月に2・3度ですが、お寺へも参詣できるようになり、2人の子供も御授戒をお受けすることができました。姉の次男は喘息があるので、未入信の義兄は御登山に反対しましたが、次男の大石寺に行きたいという気持ちが強く、お寺へ参詣してお経を読む姿を見て、賛成してくれました。

 私は、唱題を積み重ねることにより、祈りとして叶わざることなしの御本尊様だという思いで一杯になります。唱題行は足がしびれたり、眠気が襲ってきたりと辛かったです。

 はじめは、ただ何となく御題目を唱えていましたが、折伏は大聖人様がお命をかけてなさった御振る舞いだということを学んでからは、唱題に一念が込もり、必ず成就させていただきたいという御題目に変わりました。

 そのとき、私は夫を折伏しなければと思いました。近くにいるのに言い出せなくて、思いだけが頭の中を回っていました。毎日、御祈念帳に夫の名前を書き続け、一念を込めて御題目を唱えました。夜勤行をしているとき、子供が「お父さんも一緒に、御題目三唱しよう」と声をかけると、はじめ御本尊様に向くことすらできなかった夫が、珠数を手に御題目を口にすることができました。

 その日、夫に大石寺に連れて行って欲しいと頼みました。夫は「いいよ」と承諾して、御授戒をお受けすることもできました。

 このとき私は、下種する人を選んでいたということに気づき、下種の大切さを知り、一人でも多くの人たちに大聖人様のお命をお伝えしていくことの使命を感じ、決意しました。

 そして、家族揃って初めて御登山できました。私は御開扉のとき、御題目を唱えていて、自然と涙が出ました。この涙は今までに味わったことのない涙でした。家族皆で日蓮大聖人様と同じ御題目を唱えることができた歓びと、この地に足を運んで来て、家族和楽の信心へと一歩ずつ近づけたことを有り難く思いました。

 御登山後、父の兄が亡くなったという報せが入りました。伯父は独り暮らしだったので、父が一切のことをするようになり、困っていたので、私と妹は日蓮正宗で葬儀をするように勧めました。

 父は先祖から伝わる浄土真宗をしており、少しためらっていましたが、私たちの気持ちをくんでくれました。私は宗旨替えをしたいという気持ちがありましたので、その時がきたと思い、これは伯父がもたらせてくれた折伏だと思いました。

 以前の私なら、伯父を引き取ることに大反対したと思いますが、今は、何が正法で、何が邪宗かということを、行じて、学んでいますから、宗旨替えを強く勧めました。また、父と話をする度に邪宗の恐ろしさを身をもって知らされました。

 大聖人様のお命を伝え、「本尊とは勝れたるを用ふべし」(御書1275ページ)との御金言を言い続けました。しかし、「阿弥陀も釈迦が説いたのだから一緒だ」と言い、私たちの話は届きませんでした。

 私たちは毎日毎日唱題をがんばり、父に日蓮正宗の御本尊様の意義と、日蓮大聖人様の命を伝えました。すると父は宗旨替えを決意し、御授戒・御本尊下付をお受けすることができました。

 私は、ここに仏様が本当にいらっしゃるのだと確信しました。以前の私なら、お金がたくさんあって、家族が元気で楽しい日を過ごせれば、それで幸福だと思っていました。

 しかし、今は違います。家族が御本尊様に向かい、御題目を唱えることができ、一人でも多くの人たちを折伏していくことが、絶対の幸福だということに気づきました。そして、友人を折伏する決意をしました。

 友人は、立正佼成会で法華経の教義を誤って学んでいました。唱題しながら御祈念し、教学も学ぼうと決めました。

 私は、御祈念帳にその友人の名前を書き、御祈念を続けました。私を襲っていた眠気は消えて、御本尊様のもとへ一歩でも近づきたいという一念で唱える御題目は必ず届くという確信を持って、友人だけでなく、家族みんなを折伏していきました。

 すると、はじめに友人の娘さんが御授戒・御本尊下付をしていただくことができ、弟さんの御授戒、そして、友人とご主人、下の子供さんと、次第に友人の家族の中に妙法が響き渡り、嬉しく思いました。

 唱題根本にという御法主上人猊下の御指南の意義を、身をもって知ることができました。その後、友人は知人を折伏成就するほどになり、一緒に唱える御題目は、折伏の御祈念となっています。

 11月の支部総登山を目前にして唱題に一層の力が入りました。友人の子供さんが行けないと言うのです。これが魔というものだと思い、このときこそ信心強盛に祈りきろうと思いました。唱題し、魔を見破り、強い確信をもってがんばりましょうと激励しました。

 そして、唱題行で乗り越え、友人の家族全員と私の家族など、総勢14名で支部総登山に臨むことができました。総本山に近づくと富士山が見えてきました。ただの富士山見学でなく、信心の精進でこの日を迎えられたことで、御本尊様が私たちを迎えてくださったのかしらと、うれしく思い、涙が出ました。

 私は2度目ですが、三門を見て一人も欠けることなく御登山ができたことを、早く本門戒壇の大御本尊様に御報告したい気持ちで一杯になりました。夫が塔中を流れる水を見て「澄んだきれいな水だね」と言ったとき、この地に足を運ぶことで命が清浄になることを体験でき、本門戒壇の大御本尊様はここにいらっしゃることを、ひしひしと感じ、いつまでもお護りしていく覚悟をいたしました。  

 御登山後、母と妹と3人で力を合わせて親戚や友人を3世帯折伏させていただき、長妙寺支部としても、誓願目標50世帯を大晦日に成就いたしました。

 引き続いて、本年も誓願目標達成の唱題をしていました。しかし、思うように進まず悩んでいると、父が2世帯の折伏を成就しました。御題目三唱がやっとの父なのですが、その中にはいつも心がこもっています。教学のない父がどうやって折伏を成就したのだろうかと考えてみますと、父の気持ちは、「とにかく困っている人たちを救ってあげるのだ」という一念と、手作りの野菜を御供養させていただくためにお寺へ参詣するというものです。そうした中に、義兄も入信してくれました。

 私に欠けているところを、父の折伏を通して、見直すことができました。また、父も、以前から肩に重くのしかかっていた何かが、スーッと取れたように思うと言ってくれました。

 そんな父の姿を見て、中学二年生の娘が決意したのだともいます。昨年、夏休みの宿題で、日蓮大聖人様の御誕生について調べ、「今の世の中は自分の命をも絶してしまう人たちがいる。しかし命をかけて南無妙法蓮華経を弘めてくださった大聖人様のように強い命を持てる人になりたい」というレポートを学校に提出していました。そんな思いを込めて折伏した同級生が、ご両親にも許可をいただき、御授戒をお受けいたしました。

 少しずつ法を学び、御本尊様を信じ、実践する姿を見て、我が家に折伏の渦が起こり、このときに家族一同で信心の歓びをつかめました。この信心をするまでは、自己中心的で争い事も多く、楽しい家庭ではなかった我が家に、唱題の声が響き渡り、命に染めさせていただきました。

 これからは、御題目が我が家から隣りに、そしてまた隣りにと、多くの方に下種させていただくことを御祈念し、また平成14年の法華講30万総登山には、一人でも多くの方々と本門戒壇の大御本尊様に御報恩できることを願い、たとえ小さな力でも「誓願貫徹」に全魂を傾けたいと思います。

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