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日蓮正宗法華講 妙霑寺支部のサイトです。

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岡山県岡山市北区津高781番地 妙霑寺内

『友への折伏を通して自分も成長』

正妙寺支部  C. M. 

(H15.5.16)

 今日は、私が友達の家族を、母と二人三脚で折伏させていただいた話をさせていただきます。

 一昨年の中学3年の夏、学校のクラブ活動で同じクラブに入っていたHさんが友達と我が家に遊びに来たときのことです。ちょうどそのとき、母は、何とか折伏ができるようにと唱題していました。私は心の中で、母の唱える御題目を友達に聞かれたくないと思っていました。

 すると、一人が「何かお経が聞こえる」と言い出し、私はとっさに「気にせんで」と言ってしまいました。そのときばかりは、「聞かれたくない、信心をしていることを知られたくない」と、とにかく話題を唱題から遠ざけようと強く思う自分がいました。

 ところが数日後、Hさんと話をしていたとき、ひょんなことからそのときの御題目の話になりました。私は勇気を出して「お寺に行ってみらん?」と尋ねました。するとHさんから、「行ってみたい」との返事があり、驚きと同時に、「話してよかった」と思いつつも、「どうして言えたんやろ?」と不思議な気分でした。数日前のあのときは、母の御題目の声を聞かれたくない、知られたくないと思っていた自分があったのに、このときはとにかく口が勝手に動いたような気がして、本当に不思議でした。

 家に帰って母にこのことを話すと、母は翌日にはHさんの家を探し出し、HさんとHさんのお母さんに、日蓮正宗の話、信心の話、正法と邪法の話、誤った邪な本尊の話などをしに行きました。母は人一倍はっきりとした性格で、その対応の早さは、娘ながらいつも驚かされます。

 Hさんは、もともと創価学会員で、平成10年頃には妙智会という新興宗教に入会し、熱心に活動をしていました。母は、Hさんが以前入っていた創価学会の誤りと『ニセ本尊』の話、その後に入会した妙智会の誤りを話し、そして日蓮正宗のすばらしさを伝えました。

 Hさんはそれに納得して、すぐに謗法払いをし、お寺に向かわれました。私は「ずいぶん早く話が進むな」と思いつつ、学校帰りに制服のままお寺に向かいました。

 お寺に着くと、Hさんと、そのお母さん、妹さんが来ていて、すぐに勧誡式を受けられ、正妙寺の法華講員となられました。Hさんが母の唱える御題目を聞いてから勧誡式を受けるまで、あっという間でした。私は、戸惑いもありましたが、とても嬉しかったことを今でも鮮明に覚えています。

 勧誡式の翌日から、母と一緒にHさんの家に行き、勤行を教えることとなりました。私は、期末考査前ということもあってイライラしていて、自分のことばかり考えていました。そして、母に「何で教えに行かんといけんの?お寺で習えばいいやん」と言ってしまいました。

 すると母に「折伏した人は、自分の子供と思って育てていかないといけんのよ」と言われ、自分の無慈悲さを反省しました。しかし、Hさんは勤行の時間になると部屋に閉じ篭(こ)もって、出てきてくれませんでした。「せっかく来てるのに」と、またも無慈悲な思いが私の心の中に出てきました。

 そのようななか、何度も通ううちに、Hさんも部屋から出てきて一緒に勤行してくれるようになりました。このとき、あきらめないで通っていれば、必ず相手が心を開いてくれるということ、また、思いは必ず伝わるということを教えていただき、育成のたいへんさを学びました。

 そして、一昨年の10月には、Hさんの未入信だった家族が全員、御授戒を受けることができ、Hさんは、一家6人そろって信心できるようになりました。さらに、昨年の5月には、Hさんのお祖母さんのSさんも脱会して勧誠式を受け、正妙寺の法華講員となりました。

 そして昨年7月には、Hさんの家族全員と崎山さんの7名と一緒に、法華講30万総登山へ参詣することができました。ここまで来るのには、Hさんのお母さんの並々ならぬ努力があったことを、よく母に聞かされました。

 「皆、いろいろな思いを胸に登山されているのだな。自分もがんばらなければ」と思いました。法華講30万総登山に参詣したHさんは、初めて見る三門や、慶祝記念大法要での御経行・行道散華の儀式を目の当たりにして、日常では決して経験できない仏道修行に感動していました。この登山に一緒に参詣できて、本当に嬉しかったです。

 特に私が嬉しかったのは、一緒に丑寅勤行に参加できたことでした。丑寅勤行に何度も参加したことのある私でも睡魔に負けそうになるのに、Hさんがしっかりと正座して手を合わせて勤行している姿に感心し、私も負けじとがんばることができました。

 私は、この30万総登山に、3回参詣させていただけました。日本中、世界中からの参詣者にとても感激し、胸がいっぱいになりました。特に海外からの参詣は、聞いた話だけでも本当にたいへんなことばかりでした。「困難ななかでも登山できるようにと、すごくがんばっているな」と思いました。とても勉強になった登山で、一生のよい思い出になりました。

 Hさん一家を母と一緒に折伏、育成させていただいたときは、短い間にも辛いことがたくさんありました。涙を流しながら唱題したときもありました。けれども、御法主上人猊下の「一年に一人が一人の折伏を」との御指南のとおりに折伏の誓願を実践することができました。何事も、言うは易く行うは難しですが、だからこそとても勉強になり、嬉しい出来事となりました。

 今年は「広布大願の年」と銘打たれ、去年よりも、さらに折伏と育成にがんばっていかなければならない一年です。それは30万総登山が終わったからといって終わりではなく、当面の大目標である平成21年の『立正安国論』正義顕揚750年へ向かう第一歩の年だからです。

 それから、今、本当に大切なのは、未来を担う青年部の確立だと思います。その青年部の一員として、これから先、唱題を怠らず、一人でも多くの人に話ができるよう下種先を増やし、日蓮大聖人様の仏法のすばらしさを伝えていこうとの志を持ち、実践し続けていきたいと思います。

 御住職・高橋正芳御尊師より、「御本尊様は実践している人には必ず御仏智をくださる。折伏のときには、自分がしゃべっているのではなく、御本尊様が自分の口からおっしゃっている」とのお話を聞きました。

 私は今回のHさんの折伏を通して、この御指導を身に染みて感じることができました。これから先、下種していこうと思っている友達がたくさんいます。しっかりと唱題して、お寺の行事には積極的に参詣し、がんばっていこうと思います。

 大聖人様の御金言の、 「行学の二道をはげみ候べし。行学たへなば仏法はあるべからず。我もいたし人をも教化候へ。行学は信心よりをこるべく候。力あらば一文一句なりともかたらせ給ふべし」(御書668ページ) との仰せのまま、日々努力の精神で精進していくことをお誓いし、私の折伏と育成の体験と、平成21年の『立正安国論』正義顕揚750年に向かう決意とさせていただきます。

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