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日蓮正宗法華講 妙霑寺支部のサイトです。

TEL 086-255-1155

岡山県岡山市北区津高781番地 妙霑寺内

『本当の功徳とは苦しい命が救われること』

仏土寺支部 M. T. 

(H10.7.1)

 今年も夏期講習会登山に参加することができました。4年前はこれほど講習会を待ち遠しいなんて思いもしなかったのに、今は有り難いのです。お山に身を置いていることと、一時間半の間、この目、この耳、この身、この命が、御法主上人猊下の縁にふれているだけで成仏させていただいていることを知ったからです。今は判らなくても、聞いてさえいれば必ず判る時が来るから、「初心不可忘」。

 思い起こせば、小学校4年生のときに、学会を縁にして御本尊様に巡り合いました。ごく普通の家庭が、祖父の死により、家を追い出されて住む所もなく、借金までついてくる生活へと一転しました。

 両親は、借金の重圧からお金にとらわれて、ただ生きているだけのようになり、私は「なぜこんな惨めな生活をしなければならないんだろう」と子供心に悩みました。そんなときに巡り合ってお迎えした御本尊様を、ダンボール箱に御安置したことを記憶しています。それからは一家でひたすら信じ、当時の客殿の御供養も精一杯させていただきました。

 この生活も5年程で、家も新築し、借金も終え、普通の生活に戻ることができました。しかし、御本尊様によって得た幸せも、月日が過ぎると当たり前に思え、悩みが解決したら信心はできなくなりました。

 そして、結婚に当たって、主人は御授戒だけは受けてくれましたが、式は神前でしてしまい、まさに夫婦で謗法に屈した人生のスタートを切ったのです。不思議に、この日を境に勤行もできなくなりました。

 創価学会不信も手伝って、昭和55年に家族全員で法華講に移らせていただいたのですが、題目三唱のみの生活が続き、気付いた時には苦しみのどん底でした。

 58年3月、『帰るところ』がお山しか頭に浮かばなかった私は、主人に土下座して登山を許してもらい、法華講員として初めて一泊登山に参加して、一人の婦人と知り合いました。

 その方は、御法主上人猊下の御説法の素晴らしさと折伏の功徳を、一晩中話してくださいました。このとき『初心』に戻ることができた私は、下山したその日から『大日蓮』を拝するようになり、御指南の有り難さを感ずることができるようになりました。

 間もなくある方に折伏を頼まれました。母親が肝臓ガンで2ヶ月もたないとのこと。この時、御尊師より「絶対に地獄には行かせないと言い切りなさい」と言われ、必死で言い切り、その一家親子3人は御本尊様をいただくことができました。

 入信の20日ほど後にお母さんは亡くなりましたが、親子2人は2日間唱題し続けられました。素晴らしい成仏の相を目の当たりにした私は、初めて大聖人様の生死共の成仏を感じる事ができたのです。

 2人目の折伏は心臓病の女性でした。手術をしなければ死というギリギリの時に知り合い、「そんなに死にたかったら、キリスト教を真剣にやりなさい」と破折。その方は「お題目って南無妙法蓮華経だよね。判った、唱える」と言って手術室に入りました。

 術後は死と隣り合わせの状態が12日間続き、私は話しては祈る毎日でした。祈りながら、なぜ他人のことでこんな苦しい思いをするのかと不満が出るのですが、翌日行くと、前日の症状が改善して医者が頭をひねる、と。いうことが毎日続きました。

 口のパイプが取れた時「お題目を唱えていると痛みが消えてゆくの。お題目はスゴイね」と言って、退院後に御主人と共に御本尊様をお迎えすることができました。

 3人目は、教会で結婚式を挙げることになっているが、両親や姉が二度も結婚に失敗してしているので不安だという若い女性で、御指南を引いて、偶然は一切ないことと、私の体験をとおして「人生のスタートを狂わせてはいけない」ことを話したところ、入信を決意して日蓮正宗の寺院で結婚式を挙げ、正しいスタートを切ることができたのです。

 こうして折伏させていただく度に、私自身が御法主上人猊下の御指南にふれ、仏様の素晴らしさ、偉大さを気付かせていただけます。同時に、この仏様は本当に生きている、苦しい命が救われていく、痛みが取れていく、命の主なんだと心の底から感じられるようになり、今までに11世帯32名を仏様に縁させてあげることができたのです。

 学会員の時は、家が建つ、金が儲かる等、形あることが功徳と思っていましたが、今は本当の功徳とは苦しい命が救われてくること、狂った命が救われていくこと、小さな心が豊かになっていくことだと感じます。

 また、折伏して御指南を伝えながら、ふと、「そうなんだ、よしこのことを信じよう。この人の姿は私の姿なんだ。私も直していこう。また一つ気づかせていただいた。有難いなあ、私はこうして仏様に正していただける」と、折伏も家庭訪問も、すべて他人のためではなく自分のために、仏様が正してくださっていたんだと思います。

 猊下様が「一年に一人が一人の折伏を」と御指南くださったことが有り難く思えるようになりました。

 気が付いてみると、あれほど苦しかった子供の事・主人の事・生活の事・病気の事・対人関係等、全て解決しているのです。現在、主人はお寺の総代と支部の登山部長を拝命し、子供は整理班、私も支部の副登山部長として、家族全員がお手伝いできるようにならせていただきました。

 とにかく今は、御指南通り講習会に参加し、御説法に触れ、信心を深めていくことが成仏の一番の近道なんだと感じます。夏期講習会で猊下様の御説法に触れる度、命が開かれていくのを感じます。一回でも多く御説法に触れて、三十万総登山に向けて頑張りたいと思います。

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