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日蓮正宗法華講 妙霑寺支部のサイトです。

TEL 086-255-1155

岡山県岡山市北区津高781番地 妙霑寺内

『僧俗和合・一家和楽の念願叶う』

正円寺支部 Y. K. 

(H10.7.16)

 第六回地方部総会、たいへんにおめでとうございます。このおめでたい席において体験発表させたいただけます身の福運を、御本尊様に感謝申し上げます。

 正円寺は大阪の東端にある柏原市にあります。交通の便のとても悪い田舎ですが、御題目第一の素晴らしい御住職様のもとで精進させていただいております。

 私の入信は昭和36年7月23日で、創価学会の縁によって入信いたしました。そして平成3年5月20日、池田大作の大謗法により創価学会を脱会し、法華講に入講させていただきました。

 正円寺にも支部をと、広布への思いを胸に、「戒壇の大御本尊様への御報恩を忘れては幸せにはなれません。創価学会はおかしいから、すぐに脱会して、お寺について信心しましょう」と言って回りました。

 すると創価学会の人の嫌がらせが始まりました。尾行がつくし、幹部が次から次へと家に押し寄せ、訳の判らないことを言って帰ります。皆さんと同様にたいへん嫌な思いをいたしました。

 職場ではいつも学会員ばかり集まって、賑やかに楽しく仕事をしていたのが、脱会してからは誰一人、口を利いてくれません。そんな毎日が続き、とうとう、誰とも話すことがなくなり、職場は生活のためだけと自分に言い聞かせ、無気力な日々を送っておりました。

 次第に体を患って血圧は230まで上がり、心臓、胃潰瘍、腎臓結石など、次から次へと襲ってきました。

 支部の中は、私たちの無知から起こるもめ事が多くなり、折伏が止まり、世帯数も35世帯で止まってしまいました。それでも、35世帯で支部結成をするとの初代住職・宮原委道御尊師の固い決意の御指導により、平成5年2月に支部結成式を行いました。その喜びで、また折伏が実り45帯にまでなりました。

 よかったと喜んだのもつかぬ間、ある日、たくさん折伏してたいへん喜んでおられた婦人部の人が、機根の調わなかったためか怨嫉から14世帯を引き連れて脱講してしまいました。

 私も、お寺に行くのが嫌になるくらい辛い日々が続きました。私自身の、学会の信心しか知らない無知故に、申し訳ないことに愚痴を言っては御住職様を苦しめました。

 すると、精神的にどんどん追いつめられ、ただ寂しさばかりがつのります。あるとき、こんなことをしていたらだめになってしまう。何のための信心か、判らなくなってしまう。幸せになるために、脱会して正しい信心を始めたのだと思い直しました。

 そして、「これはすごい魔だ。負けるものか。今倒れたら30年の信心が無駄になる。御本尊様どうか助けてください」と、必死で祈りました。今思えば、御住職様の深い御慈悲とも知らず、仏様が正して下さっていることも判らず、ただ泣いてばかりいました。

 それでもお寺に行かなかったことはありません。どんなに叱られても、くじけそうになる自分に鞭打って、御本尊様から離れれば成仏はないと信じて、お寺の参詣だけは続けておりました。

 批判されるのが恐くて、お寺に行っても相変わらず、話すことも、笑うこともありません。職場に行っても独りぼっちでした。

 ようやく「これは誰のせいでもない。自分の罪障なんだ」と気付かせていただき、平成4年8月より毎月、登山をさせていただくようになりました。月に一度の御登山を始めて一年が過ぎた頃、やはり御登山をしている最中、日蓮正宗のことを何も知らず、信心を判っていない自分が、御本尊様に対してとても恥ずかしく、申し訳なく感じました。そしてお詫びしつつ、正しい信心を教えてくださいと戒壇の大御本尊様にお祈りしつつの登山でした。

 戒壇の大御本尊様に内拝させていただいた後、三師塔にお詣りしてから歴代の御法主上人様お一人お一人の墓所に「御法主上人猊下が大御本尊様をお守りくださったおかげで、私たちが今、御内拝させていただけます」と謝徳のお詣りをさせていただきました。

 そんなある日、頭が冷たく感じたことがありました。とても気持ちが良く、それ以来血圧が下がり、今までも上がることはありません。心臓も動悸を打つこともなくなりました。

 平成7年3月30日、第二代住職に渡辺雄布御尊師をお迎えし、心も新たに再出発することを決意いたしました。お寺に行くと、御住職様はいつも御題目を唱えておられました。

 この年、長い修行で別々に暮らしておられた御住職のお母様が亡くなられました。御住職はその悲しみをこらえながら、懸命の唱題により、どんどん功徳の実証を示していかれました。私たちにもはっきり判る功徳の実証です。

 御住職様が学会員への折伏を呼びかけてくださいまして、私の案内する学会員の家にも破折に回られました。御住職様に対し、たいへん失礼極まる、罵りの声を浴びせる学会員もありましたが、五軒ほど回られると一世帯の折伏が成就し、びっくりしました。

 毎日二時間の唱題を欠かされることのない御住職様の祈りと時を得て、講中が変わる時がきました。支部の役員も全部代わり、私にも登山部長のお役目をくださいました。戒壇の大御本尊様のもとへ、一人でも多くの人をご案内していく役目です。

 御法主上人猊下のお手伝いをさせていただける、そんな喜びと、使命に燃え、喜んで拝受させていただきました。
 『弥三郎殿御返事』に、
「今まで生きて有りつるは此の事にあはん為なりけり」(御書1165ページ)
とあります。

 「必ず御住職様の期待にお応えしよう」と決意しました。平成9年度支部総登山が終わった直後より、毎週水曜日の唱題会、月一回の六時間の折伏唱題会、日曜日の唱題会で、「客殿新築慶祝記念大法要に全講員が登山できますように」という御祈念を始めました。

 そして唱題の後は折伏に出かけます。私個人としましても、早朝勤行にお詣りして、十万総登山の大成功を御祈念させていただいておりました。御法主上人猊下が客殿新築を発願された時より、竹の筒に少しづつ御供養を貯めだし、郵便局の積立も始めました。

 御供養に心からの喜びを感じて精進させていただいておりましたところ、隣の家の方から、余所に家を新築しますので、今住んでいる家を売りますとの話がありました。御住職様の御指導を受けましたら、「家を買うなんて福運だよ」と言ってくださいました。子供に話しますと、「隣というのは、将来のことを考えると、いろいろな面で便利だから買いたい」と言うので応援してあげたいと思いましたが、二軒目ですので、買えるか買えないか、すべて仏様におまかせしようと決意し、御登山の推進に走りました。

 正円寺は、いただいた目標53名のところ、74名の人が総本山へ喜びの御登山をさせていただけることとなり、今まで集まったことのない数にびっくりしています。これも御住職様はじめ、講員の皆様の御登山に対する真剣な取り組みの賜物と、心より感謝いたしております。

 御住職様は今年1月1日より、毎日3時間の御題目を唱えて、私たち講員一人ひとりのことを、祈ってくださっております。3月21日のお彼岸の日、しばらくお寺から遠ざかっていた弟の家族が、お寺に訪ねてきました。そして、御住職様の御指導をいただいてお塔婆を立てていただき、喜んでお墓参りをして帰りました。

 3月23日には、新客殿の御登山の推進と同時進行で進んでいた家を買う話も、たいへん好条件で、金銭面においても苦労もなく、すべて完了しました。我が家は、お寺の大きな行事とか宅御講などには、家族全部で信心しているように見えますが、実際は、子供たちの家族はあまり勤行をしていなかったので、今度買った家に別居するに当たり、果たして御本尊様をいただいて粗末にならないか、とても心配でした。

 しかし、仏様の御計らいかと思えることがありました。孫が最近、熱性痙攣を三度も起こし、食事もあまり取れなくなり、病院で点滴を打ってもらいました。孫の親である、息子に向かって「子供が可愛いのは判るけど、子供の苦しむ姿を見ても祈ってやることもできないのか」と、始めて厳しいことを言いました。

 すると黙っていましたが、3月25日の客殿新築落慶大法要の前夜に、登山のための準備をしているところへ「おかあちゃん話がある」と言って、私の部屋へ入ってきました。「おかあちゃんは僕の小さい頃からずっと、祈ってくれていた記憶がある。でも僕は、自分の子供が点滴を打っているときも側に付いているだけで、何もしてやることはできなかった。これからは、真剣に信心して子供のことを祈っていく」と言って、その晩から真剣に勤行し始めました。

 念願だった、家族みんなで勤行できる生活が実現し、本当に嬉しくてたまりません。幸せいっぱいです。

 御登山の目標達成と、今まで悩んでいたことも全部御本尊様に解決していただき、晴れ晴れとした気持ちで、4月4日、家族5名全員で客殿新築慶祝記念大法要に参加させていただくことができました。新客殿の素晴らしさ、御影様が御厨子に入られ、なおいっそう荘厳で、たいへん感動いたしました。

 4月29日に子供たち家族は御本尊様を御下付いただいて、隣の家で信心にがんばっています。

 思い起こせば昭和46年に主人が亡くなってからは、子供と二人の寂しい生活。それは今では、二人の孫に囲まれて、賑やか過ぎるほど笑いの絶えない我が家となりました。

 一方職場では、学会員は相変わらずですが、他のみんながとても大切にしてくれます。入信以来、ただひたすらに御本尊様に、罪障消滅を祈り続けた37年間でした。その間、仏様にたくさんの功徳をいただき、お守りいただいたことも数知れません。

 『祈祷抄』に、
「大地はささばはづるるとも、虚空をつなぐ者はありとも、潮のみちひぬ事はありとも、日は西より出づるとも、法華経の行者の祈りのかなはぬ事はあるべからず」(御書630ページ) とあります。

 家族が力を合わせ、一家の一人ひとりが広布のお役に立てるよう、精進してまいります。

 今日、体験発表をさせていただけたことは、御本尊様の功徳、御住職様の御指導のまま信心させていただけた功徳によるものです。御住職様、そして正円寺の法華講の皆さん、さらには、いろいろと教えてくださいました先輩の方々に心より御礼申しあげます。ありがとうございました。

 以上をもちまして体験発表とさせていただきます。

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