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日蓮正宗法華講 妙霑寺支部のサイトです。

TEL 086-255-1155

岡山県岡山市北区津高781番地 妙霑寺内

『一家団結の唱題で学会時代の宿業を転換』

大歓寺支部 Y. Y. 

(H10.10.16)

 私の家族は、やさしい主人と、高校3年の長女、高校1年の次女、中学1年の長男の5人家族です。創価学会の誤ちに気付き、平成3年6月に入講させていただいてから、早や7年になります。その間にいろいろなことがありました。

 御書の一節に、 「金はやけば弥色まさり、剣はとげば弥利くなる。法華経の功徳はほむれば弥功徳まさる」(御書969ページ) との御金言に接して、つたない体験ではありますが、発表させていただこうと思いました。

 私の主人は「看板屋」です。この道30年のとても腕のいい看板屋です。14年間、社長と築き上げ大きくしてきた会社をいろいろな事情でやめ、独立したのは平成3年3月、法華講に入講する3ヶ月程前のことでした。

 気楽な社長夫人としての生活を考えていた私でしたが、現実は経理兼雑用係で、そんな甘いものではありませんでした。最初の1年位は順調でしたが、時期も悪く、バブルがはじけ株価暴落に伴い、仕事が極端に減り始めました。また仕事があっても、お客様からの入金が少しずつ遅れるようになりました。

 どんなに仕事が少なくても主人を頼りに前の会社から来てくれた2人の社員には、きちんとお給料を払わなければなりません。個人といっても事業となると入ってくるお金も出て行くお金も大きくて、結婚してからずっとサラリーマンの妻でお給料日になればきちんと決まったお金の入る生活をしてきた私にとって、それは大変なことでした。

 また、得意先の倒産も続き、200万、300万と立て続けに売掛金ももらえなくなってしまい、たくさんあった預貯金もあっという間に底をついてしまい、とうとう、社員にも辞めてもらわなければならなくなってしまいました。

 あの謗法だらけの創価学会をやめて正しい法華講の信心をしているのだからとのあせりもありました。

 『開目抄』の中に、
「過去の因を知らんと欲せば、其の現在の果を見よ」(御書 571ページ)とありますが、原因が自分にあることを忘れて私は主人に「お金がないよ」「どうしてくれるのよ」と追いつめていきました。

 主人はストレスから血尿が出るようになり、激しい腰痛に見舞われるようになりました。その様子を見て、副方面長さんに「ご主人を責めたら駄目よ」「ご主人には仕事のことだけ考えられるようにしてあげなさい」「何の兵法より法華経の兵法よ」と励ましてもらったことも1回や2回ではありません。

 さらに追い討ちをかけるように、毎晩のように言い争いをしている私たちの影響もあったのでしょう。小学校でもクラス一番の人気者で誉められたことしかなかった自慢の次女が、中学へ入学してからクラブ活動で先輩からいじめられ、同級生からもいじめられ、とうとう1年の2学期から学校へ行くのを拒否し始めました。

 夜になると「明日のことを考えると怖くて眠れない」といって一晩中起きているのです。そして登校時間を過ぎるともう学校へ行かなくていいと思うのでしょう、安心したように眠るのでした。

 私は子供の寝ているそばで2時間、3時間と御題目を唱えました。娘は唇や手を痙攣(けいれん)させながら、寝言で「ごめんね」「もうやめて」と叫ぶ日もありました。その姿を見て「もう学校なんか行かなくていいよ」と言ってあげたい衝動に駆られたりもしました。子供と一緒に勤行をしたり、1時間唱題をしながら登校拒否が始まって1ヶ月くらい経ちました。さすがに私も疲れきっていました。

 そんな時、講中の連絡に行ってTさんご夫妻に「今、御本尊様の前に座って御題目を唱えさせてもらえることに心から感謝している」と言われ、私はハッとしました。さらにTさんは、「御本尊様の前で心を真白にして、きれいな気持ちで御題目を唱えることが大切だよ」と励ましてくださいました。

 それまでの私は、入講してからも創価学会時代の生命が抜け切らず、常に「がんばりますからああしてください」「こうしてください」と願い事しかしてこなかったのです。

 Tさんの話を聞いてから私の祈りが変わりました。戒壇の大御本尊様に御内拝戴く時には、まず御内拝戴けることに感謝申し上げ、我が家の御本尊様の前では御本尊様に巡り合えたことに感謝申し上げ、喜びや感謝の気持ちがふつふつと込み上げてくるようになり、不思議に主人にも感謝できるようになりました。

 すると主人は一大発心をしてお寺での早朝勤行に出かけ始めたのです。一家の大黒柱が発心すると本当にすごいものです。お客さんがお客さんを呼び、さらに地元のしっかりとしたお客さんを連れてくるようになり、今まで閑古鳥が鳴いていた事務所が、電話が鳴りっぱなしで私が手伝っても間に合わないくらいに仕事がどんどん増えていきました。

 一時は夜逃げまで考えた程の苦しかった資金繰りも、銀行の融資担当者が上司を連れて融資のお願いにわざわざやって来るまでになりました。本当に不思議なことです。「ああ、これが本当の法華講の清らかな信仰の証なんだなあ」と心から感謝いたしました。

 その後、仕事のほうも順調でこの3年間、年ごとに売り上げを伸ばしてきております。この平成大不況の中で、小さいながらも夫婦二人で忙しい忙しいと楽しく仕事をさせていただいていることに、心から感謝いたしております。

 娘の登校拒否も、最初、学校の先生方は娘が悪いと考えていたようでしたが、そうではないことに気付かれ、娘自身もまたいろいろなことを考え、体験し、一緒に題目を唱え、少しずつですが、自身が強くなることの大切さを感じてくれました。1年の3学期からは一切トラブルもなく、今年の4月、無事に近くの県立高校に入学し、たくさんの友達と高校生活を楽しんでいます。

 法華講に入講して7年、何かある度に大歓寺に参詣して、早朝勤行・夕勤行・唱題会と大歓寺の御本尊様にお話して解決してまいりました。そしてその姿をいつも畑山御住職様と奥様に見守られながらの7年間でした。本当にありがとうございました。

 今振り返ってみて、あの大謗法で自分で物事の善し悪しを考えることの許されない閉ざされた創価学会をやめることができて、本当に良かったと心の底から叫びたい気持ちでいっぱいです。

 これからも平成14年を目指し、御法主日顕上人猊下がお話しくださいますように「正直な信心」を根本に感謝の心を忘れずに、まずは我が家の法統相続をしっかりやり、自分らしく明るくはつらつと生き抜いていきたいと思います。

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