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日蓮正宗法華講 妙霑寺支部のサイトです。

TEL 086-255-1155

岡山県岡山市北区津高781番地 妙霑寺内

釈 尊 と 瓦 師

 釈尊が大昔、仏となる以前の修行時代に瓦師となって、名前を大光明と称していた。その時に仏様が出世されて、仏名を釈迦文仏(しゃかもんぶつ)といい、弟子衆を舎利弗、目連などと名付けていた。
 時に彼の釈迦文仏が弟子衆と共に瓦師の所に来られ、一夜の宿を貸してほしいと仰せになられた。よって、この瓦師は「大変ありがたいことです。このような不浄な所に来られ、その上、宿を貸すように仰せになるのは大変ありかたいことです」と感激した。
 やがてきれいな革を敷いて仏と弟子衆に座っていただいた。そして油火を点して明かりを供養し、さらに石蜜のコンズといって、砂糖をトロトロにし胡麻の油のように練ねった物を仏と弟子衆に供養申し上げた。
 この時、大信心を発し、大願を立てて「願わくばこの功徳をもって未来悪世に成仏して、父母、弟子等も今仏の如くならん」と誓いを立てた。この願力に報いて今日、御名を釈迦仏と申し、弟子も舎利弗、目連と名付けたのである。
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 これは竜樹の大論に引かれていて、蔵教の因を明かしたものである。
 今日、釈尊が仏となったのは、三僧祇の間、仏を供養したからである。初僧祇に七万五千仏、二僧祇に七万六千仏、三僧祇に七万七千仏を供養し、しかもその間、六度を行じて衆生を利益した。このように万劫の間、相好の因を修し、功を積み、徳を満じたからである。
   (歴代法主全書四巻)


 
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