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岡山県岡山市北区津高781番地 妙霑寺内第四章 新興宗教
我が国で新興宗教が盛んに興った時代背景には、大別して二つの形態がある。一つは混乱・窮乏の時代で、人々は貧・病・争から逃れるために現世利益を説く新興宗教に強く惹かれ、二つには経済的・物質的に満たされている時代にあっても、その一方で人生の迷い、人間関係の崩壊、精神的不安などを抱え、それらの問題解決を求めて安直な新興宗教にすがったのである。
それらの新興宗教の共通点として、
①神がかりの教祖や創立者への崇拝
②既存の宗教に対する批判
③個人の救済と道徳や平和・文化運動、社会奉仕活動への参加
などがある。
ともあれ、すべての新興宗教は、人々の生活不安などにつけ込んで、財力と勢力を蓄えてきた悪徳団体にほかならない。それは近年の新興宗教がらみの一、二の事件にも明らかである。
この章では、これら新興宗教を系統別にとり上げて、それぞれ教義を破折し、教団の欺瞞を指摘する。