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日蓮正宗法華講 妙霑寺支部のサイトです。

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諸宗破折ガイド 新興宗教 神道系 世界真光文明教団・崇教真光

七 世界真光文明教団

  立 教   昭和34年2月27日
  創始者   岡田光玉(こうたま)(初代教え主)
  現後継者   3代教え主・関口勝利(せきぐちかつとし)(2代教え主・関口榮の長男)
  信仰の対象 御(み)親元(おやもと)主(ス)真光(まひかり)大(おほ)御(み)神(かみ)
  教 典   『御(ご)聖言(せいげん)』『祈言(のりごと)集(しゅう)』
  本部所在地  静岡県田方郡中伊豆町冷川(ひえかわ)1524―4
  信者数    99,954
  名称の変遷  L・H陽光子友之会(昭和34年8月) 宗教法人世界真光文明教団(昭和38年)

【沿革】
 岡田光玉(こうたま)(本名良一(よしかず))が創立した「世界(せかい)真光(まひかり)文明(ぶんめい)教団(きょうだん)」は、手かざしによる「真光(まひかり)の業(わざ)」で全てを浄化し、神の世界を地上に実現することを目指す教団である。
 岡田良一は、明治34(1901)年2月、元陸軍少将・岡田稲三郎の長男として東京青山に生まれた。良一が16歳のときに父が死去し、その父の意志を継ぐため、良一は陸軍士官学校に入り、大正11年、近衛師団歩兵第一連隊に配属された。
 37歳のとき、良一は馬術の練習中に転倒し、脊椎(せきつい)を損傷して胸椎カリエスにかかった。退院後、良一は軍務に復帰したが、昭和16年、インドシナ戦線に出征中に再発し、担当医から「あと3年の命」と宣告され、軍隊を退役した。退役した良一は、神仏にすがり、真剣に祈ったところ病気は徐々に回復したという。
 その後、良一は航空機製造会社と炭鉱会社を設立したが、同20年の大空襲によって飛行機会社を焼失し、多額の借財を抱えて自殺を考えたという。
 戦後「世界救世教」に入信した良一は、ゴム長靴や地下足袋の行商をしながら同教の浄霊法である〝手かざし〟で病人の治療をし、有力信者となっていった。同30年、「世界救世教」では教祖・岡田茂吉の死去に伴って内紛が起き、良一は独立を考えるようになった。
 同34年2月、良一は高熱により意識不明となったが、58歳の誕生日に「神の道といい、経文、バイブルなどなど各々そのカケラを語(かた)らしめしのみ。…汝、その奥を語らしめられん。神理のみたま、汝の腹中に入る。汝その聞く所を語らん。天の時到れるなり。起(た)て、光玉と名のれ。手をかざせ」(御聖言24・趣意)との神の啓示をうけたという。これは「世界救世教」の岡田茂吉がうけたとする神示とほとんど同じである。
 「魁(さきがけ)のメシア」として立教を決意をした光玉(こうたま)は、養女・岡田恵珠(けいしゅ)(本名甲子(こうこ))とともに同34年6月、大田区大森にある天(てん)祖(そ)神社で第1回「真光初級研修会」を催し、8月には神田須田町で「L・H陽光(ようこう)子友(しとも)乃(の)会(かい)」を創設して布教をはじめ、翌年には立川に、36年には八王子に支部を置いた。
 昭和37年2月、同会は世田谷区羽根木に本部「元(もと)み魂(たま)座(ざ)」を新築し、7月には機関紙「真光(まひかり)」を発刊した。また同年、「L・H陽光子友之会」から「世界真光文明教団」と教団名を改称し、翌38年11月に宗教法人の認証をうけた。このとき、後に2代教え主となる関口榮が顧問に就任している。
 同43年2月、教団は大田区田園調布に仮本殿を建築し、本部を移転した。翌44年、光玉は立教10周年大祭の席上、世界本山の建設計画を発表した。同年10月、光玉は神の啓示をまとめた『御聖言』を刊行した。同48年に教団の崇教局長に関口榮が就任した。
 光玉は「私の神業は、まず何が何でも、主座を造らねばならない、大きな使命があるのです」と主神を祀る神殿建設を強く願っていたが、6月23日に73歳で死去した。
 葬儀の席上、教団は同月13日、光玉は「2代教え主を関口榮に」との神示をうけていたと主張し、関口榮を後継者に指名した。しかし岡田恵珠(けいしゅ)は〝死去の10日前、光玉から「ヨの御(お)み霊(たま)」を授けられ、教え主継承の儀は終えている〝と反論し、7月5日、代表役員の登記を済ませた。これに対して関口榮は、代表役員の地位を求めて提訴し、同52年9月には〝関口榮が代表役員である〟との最高裁判決を得て、正式に教団の2代教え主に就任した。これにより岡田恵珠は、文明教団から分派独立し、昭和53年に「崇教真光」を設立した。
 文明教団は、初代教え主の主座の建設計画を推し進め、伊豆天城に約六〇万坪の土地を購入して、同58年12月に仮主座・ミロク神殿を、同62年には主座世界総本山・本殿主晃(スのひかり)一(ひい)大神(おおかむ)宮(のみや)を建立した。
 平成6年1月3日、2代教え主関口榮が85歳で死去し、長男・勝利(かつとし)が3代教え主に就任した。

【教義の概要】
 主祭神は、御(み)親元(おやもと)主(ス)真光(まひかり)大(おほ)御神(みかみ)といい、主(ス)の神(かみ)または主の大神とも称している。教団では、この神を宇宙天地万象万物創造の大元・中心の神と規定し、神道では天照大神、仏教では聖観音、キリスト教ではヤハエ、回教ではアッラーの神と呼ばれる神や菩薩の大元の神であるとする。
 教団では以下のような、「神様のご計画(経綸(けいりん))」「宇宙の法則」という神理(しんり)正法(せいほう)の教えなるものを説いている。
 主神が人間を創造した目的は、主神が用意した資源を人間に開発させて、神の世界を地球上につくることにある。ところが、人類は物質欲に執われ、罪を重ねたため、主神との交流ができなくなった。そこで主神は、イエス、釈迦、モウシエ(モーゼ)、マホメットなどの聖者を遣わし、人類の物欲にブレーキをかけようとしたが効果がなく、ついに人類は主神を忘れ、否定するに至った。やむなく人類の物質文明を行き詰まらせることを決意した主神は、大天変地異等による「火の洗礼」を行い、汚れた地球と人類を浄め、その浄められた人びと種人(たねびと)によって、次の新しい文明(霊主文明)への再出発をさせようとしている。
 その実現のために、初代教え主・岡田光玉を通して、人類に火の洗礼が到来することを知らせるとともに、洗礼から逃れる方法として「手かざし」による真(ま)光(ひかり)の業(わざ)を与えたという。
 また教団では、病・争・貧等の不幸がおこる原因には「霊的曇り」「霊障(れいしょう)」「毒ケ(毒素)」の3つがあるとする。
霊的曇りとは、自身が前世に積んだ業や先祖から受け継いだ業(ごう)、さらに神の仕組み・神の置き手(掟)に反する言動によって生ずる罪や穢(けが)れである。
 霊障(れいしょう)とは、怨みや憎しみの感情を懐いたり、頼みごとや誡めの意志を持った霊が、それを伝えようとして人間に憑依し、心や肉体を苦しめ悩まし、生活に悪影響を及ぼすことをいう。しかも、不幸現象の80%は霊障によるといっている。
 毒ケとは、薬剤・食品添加物・農薬などの化学合成物質をいい、それが体内に溜まることによって病気になるという。
 これらの不幸の原因をすべて解消し、人々を幸福へ導く具体的方法が手かざしである。また、この手かざしによって、人々は主神の存在を知り、神の子としての本来の姿に還(かえ)り、神性化していくという。
 この手かざしは、三日間の初級研修会を受講することで、誰にでもできるようになり、自らが奇跡を起こせるようになれるともいう。なお、10歳以上であれば人種国籍、宗門宗派、老若男女を問わず、誰もが受講できるとしている。
 教団では、人間は霊体・幽体・肉体の3つからなり、この三体を司る主魂が額の奥10センチほどの所に宿っていると教える。人間は死ぬと、肉体から主魂・霊体・幽体が抜けて幽界(あの世)へ往き、200年から300年間にわたって、幽界で現界(この世)への執着を取るための行をするという。そして、この行が終わり再び現界に人として生まれることを「再生」といい、行を怠ったり、物・金に執着が強いと「転生」という動物に生まれ変わるという。人は再生と転生という仕組みのなかで鍛えられ、いろいろな経験を通して高い神性化人になっていくと教えている。
 信者は日々の修行において『御聖言(ごせいげん)』と『祈言集(のりごとしゅう)』を用いる。『御聖言(ごせいげん)』とは、光玉が主神より神示をうけたという内容を収録した教典であり、『祈言集(のりごとしゅう)』は、手かざしにあたって唱える祈り言葉や光玉の教示を収録したものである。
 また教団は、人間は先祖があっての存在であり、また現実に先祖は霊界で生きて活動していると教える。そこで「敬神崇(けいしんすう)祖(そ)」の精神を説き、神の仕組みに則り正しく先祖の霊を祀ることが大切であるとする。
 教団では、先祖を祀るうえで一番大切なのは、「位牌」を作って「食事を供える」ことと説く。先祖は、位牌をとおして、子孫の供えた食物の供養を受け、ひもじい思いをせずに人間が死後の生活をするという「幽界生活」が送れるという。

八 崇教真光

  創 立   昭和53年
  創始者   岡田光玉(こうたま)(初代教え主)
  現後継者   第2代教え主岡田恵珠(けいしゅ)(光玉の養女)
  信仰の対象 御(み)親元(おやもと)主(ス)真光(まひかり)大(おほ)御(み)神(かみ)
  教 典   『御(ご)聖言(せいげん)』『祈言(のりごと)集(しゅう)』
  本部所在地 岐阜県高山市上岡本町2―596―1
  信者数   約800,000

【沿革】
 「世界真光(まひかり)文明(ぶんめい)教団」の教祖岡田光玉(こうたま)の死後、養女恵珠(けいしゅ)が〝自身こそ正当な継承者である〟と主張し、設立した教団が「崇教真光(すうきょうまひかり)」である。同教団は「世界真光文明教団」と同様に岡田光玉を初代教え主とする。(岡田光玉の詳細は「世界真光文明教団」の項を参照)
 岡田光玉は、神の啓示をうけたとして昭和34年2月に立教し、同年八月には神田須田町で「L・H陽光(ようこう)子友(しとも)乃(の)会(かい)」を創設した。同37年には同会は、教団名を「世界真光文明教団」と改称し、翌38年11月に宗教法人の認証をうけた。
同49年6月23日、岡田光玉は73歳で死去した。葬儀の席上、文明教団は〝光玉は、崇教局長であった関口榮を2代教え主にするとの神示をうけていた〟と発表し、関口榮を後継者に指名した。しかし岡田恵珠(けいしゅ)は〝死去の10日前、光玉から「ヨの御(お)み霊(たま)」を授けられ、教え主継承の儀は終えている〝と主張し、7月5日には、文明教団の代表役員の登記を済ませた。
 これに対して関口榮は、代表役員の地位を求めて提訴し、同52年9月には〝関口榮が代表役員である〟との最高裁判決を得て、正式に文明教団の2代教え主に就任した。
 これにより岡田恵珠は、文明教団から分派独立し「宗教真光」を設立し、翌53年6月に宗教法人の認証を得た。
 恵珠は、天地創造の主神を祀る主(ス)座(ざ)・世界総本山を飛騨高山に新築する計画を発表し、昭和59年10月、飛騨高山の南部に位置する位山(くらいやま)山頂に奥宮(おくみや)(真光(まひかり)元(もと)主(ス)宮(みや))を新築し、続いて11月には天地創造の主神を祀る「元主晃大神宮(もとスひかりおほかむのみや)」を高山市内に完成させた。
 恵珠は、真光の手かざしを用いて無農薬・無化学肥料の野菜をつくる「陽光農園構想」を発表し、高山市に隣接する丹生川村(にゅうかわむら)に約9,000坪の陽光農園を開設した。
 同61年10月、恵珠は〝主義、思想の対立を超えて世界の恒久平和実現に貢献する〟との目的で、海外の宗教・科学・医学・教育等の代表者を本部に招き、第1回「陽光文明国際会議」を開催している。
 平成4年、位山山麓に初代教え主・岡田光玉の霊を祀る「光(ひかる)神殿(しんでん)」を建設した。

【教義の概要】
 「崇教真光」では「世界真光文明教団」の教祖岡田光玉を教団の初代教え主とたてているため、その祭神と教典は文明教団と同じである。したがって、崇教真光の教義の内容は、世界文明教団と同じである。ただし、崇教真光は〝我が教団は宗教ではなく崇教である〟と主張している。
 教団の祭神は「御親(みおや)元(もと)主(ス)真光(まひかり)大(おほ)御神(みかみ)」と称し、宇宙天地森羅万象(しんらばんしょう)を創造した実在神・主(ス)神(しん)であるとする。しかもこの主神は、あらゆる宗教で説く神や菩薩の大元であるとし、バイブルに「神は光なり」、また仏典に「無量光」と記される「光の大源霊」であり、この光こそ世界人類をあまねく照らし、万物を養い育て栄えさせ、そして一切を統一運営しているとも説いている
 教団では、主神が人間を創造した目的は、主神が地球上に用意した資源を人間に開発させて、神の世界と同様の天国の世を、物質によって地球上につくり出させることにあると説いている。そして、その目的達成のために主神は人類に物質欲を与えたが、その物質欲が行き過ぎてしまったために、人類は罪を重ね主神と交流ができなくなった。主神はイエス、釈迦、モウシエ(モーゼ)、マホメットなどの聖者を遣わし、人類の物欲にブレーキをかけようとしたが効果がなく、ついに人類は、主神を忘れ、否定するに至った。そこで主神は、人類の物質文明を行き詰まらせ、同時に大天変地異により「火の洗礼」をおこない、汚れた地球と人類を徹底的に浄め、浄められた人びと(種人(たねびと))によって、次の新しい文明(霊主文明)への再出発をさせようとしていると主張する。その主神の計画に参加することが神の子である人類の使命であるとする。
 そして、教団は昭和37年から「火の洗礼期」に入ったとし、以後、天候や気象の異変、地震、火山の爆発、大事故や大災害などや、個人的には業病増加、経済難、不和などの不幸が現れるという。そこで人々が「手かざし」を会得し、それを実行することによって魂(たま)霊(ひ)を浄化し、火の洗礼を乗り越え、地上天国の建説が実現できるという。
 教団では、幸福の基本的要件として「健(けん)」、「和(わ)」、「富(ふ)」の3つを挙げている。反対に、病・争・貧等の不幸がおこる原因には「霊的曇り」「霊障(れいしょう)」「毒ケ」の三つがあるとする。
 霊的曇りとは、自身が前世に積んだ業や先祖から受け継いだ業(ごう)であり、また人間が自然の法則(神の仕組み、神の置き手(掟))に反した生き方をすることによっても曇りを積んでいくという。この曇りが重なると、自然の摂理(神の仕組み)により、それを浄化するために病気・貧困・災害の不幸現象として現れると主張する。
 霊障(れいしょう)とは憑依霊(ひょういれい)による障(さわ)りをいう。霊が人間に対して怨みや憎しみの悪感情を懐いたり、また頼みごとや誡めなど霊がその意志を伝ようとして人間に憑依し、人間の心や肉体を操り、苦しめ、悩まし、日常生活に悪影響を及ぼすという。しかも、人間の奇病・難病・業病などの不幸現象の80%は霊障による、としている。
 毒ケとは、薬剤・食品添加物・農薬などの化学合成物質が毒ケとなり、それが体内に溜まることにより病気になることをいう。
 これら不幸の原因をすべて解消し、人類を根本的に救う方法こそ、「真光(まひかり)の業(わざ)」または「お浄(きよ)め」とも称される「手かざし」であるとする。手かざしにより、主神の存在をしり、人(神の子)本来の姿に還(かえ)り、究極は「人間の神性化」、人格の完成を目指すと主張する。
 手かざしができるようになるためには、各地にある道場で3日間の「初級研修会」を受講し、ペンダント型の「御(お)み霊(たま)」を受ける必要がある。この御み霊がアンテナとなって主(ス)神と霊(れい)波(は)線(せん)でつながれ、誰もが主神の霊光を放射することができるという。
 またこの手かざしは、人だけではなく、食品や水、動物・機械・家屋などに施しても大きな効果が得られ、死にかけた動物が蘇(よみがえ)ったり、動かなくなった機械や時計が動き出したり、作物の生長が良くなるなど、常識で考えられないことが起こるという。
 なお、教団では信者にたいして、主神と「御(お)み霊(たま)」とを霊線でつながれて、神の光を受信できることに感謝し、毎月500円の「霊線保持御礼」を奉納させている。
 信者は日々に教えを学び修行する糧として、『御聖言(ごせいげん)』と『祈言集(のりごとしゅう)』を用いる。『御聖言(ごせいげん)』は主神の〝地上代行者〟であるとする教え主・岡田光玉が、主神よりうけた啓示をまとめたものであり、『祈言集(のりごとしゅう)』は手かざし等の儀礼にあたって唱える祈り言葉や、光玉の教示を収録している。
 また教団は、人間は先祖があっての存在であり、また現実に先祖は霊界で生きて活動していると教える。そこで「敬神崇(けいしんすう)祖(そ)」の精神を説き、神の仕組みに則り正しく先祖の霊を祀ることが大切であるとする。
 教団では、先祖を祀るうえで一番大切なのは、「位牌」を作って「食事を供える」ことと説く。先祖は、位牌をとおして、子孫の供えた食物の供養を受け、ひもじい思いをせずに人間が死後生活するという「幽界生活」が送れるという。

【破折の要点】
◆岡田光玉は、「釈尊は主神から遣わされた」と主張するが、釈尊が説いた八万法蔵といわれる多くの教典をみても、そのようなことは一切述べられていない。むしろ仏教では、〝神〟は仏・菩薩が、衆生済度のためにかりの姿をとって現れる(垂迹)と説いている。何ら根拠のない岡田光玉の教えを拠り所とする教団は、荒唐無稽な邪教である。

◆岡田光玉は、主神の教えを説く聖人の出現を日蓮大聖人が〝直弟子たちに伝えた極秘文書『三澤鈔(さんたくしょう)』の中で述べている〟などと主張している。これは「三沢抄(みさわしょう)」の文(新編1204)を岡田が我田引水し、間違った解釈による主張である。人類の長い歴史において、昭和34年まで主神の存在が明らかにされないかったことをみても、その存在は岡田光玉が勝手に作り出したものである。

◆教団では、現実世界の背後に先祖霊や怨霊・動物霊などの霊の世界があるという霊魂説を主張し、人間のあらゆる不幸現象は、80%は霊障による、としている。しかし、仏教では死後の生命は法界にあって前世の因果を感じながら、縁によりまた生じると説き、因果を無視した霊界や霊魂の存在を否定している。岡田の教えは、因果を無視した外道義である。

◆憑依霊(ひょういれい)による障(さわ)りがあるというのであれば、人生の禍福も全て霊に支配され、現実世界の努力など無意味なものになってしまう。人生の幸不幸が霊によって決められてしまうという考え方は、因果の法則をまったく無視したものである。むしろ「霊に憑かれている」という心理は一種の強迫観念を人間に与え、客観的な判断力を失わせて精神にぬぐい去り難い傷を与えかねない。

◆教団の「手かざし」は一種のまじないである。これは教団が信者に「霊障」の存在を主張して強迫観念を植え付け、浄霊によって全てが解決するとの暗示を与えることによって「手かざし」の効果が引きだす心理療法に過ぎない。素人による心理療法は、むしろ深刻な人格破壊を招く危険が大きい。


 
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